青の光と星

目に見えないけれど、確かにある世界を感じ始めた私の日々について。

夢は『哲学者』だった。

若い頃に

この世界は一体どうなっているのか

既にそれを

知っていたのかもしれない。

 

中学の頃

皆が高校に行かせたがることに

行きたがることに

疑問を抱いていた。

 

教科書を丸暗記して

高得点を取ったからすごいだの

人として価値があるだの

下らない。

馬鹿馬鹿しい。

偏差値の高い学校に入ることで

人生が決まる。

何言ってるんだ?

 

私は高校なんか行きたくない。

何の意味もない。

 

そう言っても

聞いてはもらえず

高校に通うことになったが。

 

高校卒業を前に

またも進路が決められず

放置していた。

現実なんてどうでも良いよ。

 

そんな日々のなかで

倫理の教科書に出てくる

人々に惹かれた。

 

この人達は

訳のわからないことを言っているが

妙に気になる。

何を言おうとしているのか。

 

そうだ、哲学者になら

なってみたい。

面白そうだ。

そう思った。

 

結局、哲学者の道へは

進まず、普通の会社員になるのだが。

 

ひょっとしたら

今、私はその夢を

叶えているのではないか。

 

『私は何故生きているのだろう。』

 

ずっとそれが

知りたいと思っていた。

若い頃は

死にたいのにという

言葉がついて回ったが

今は違う。

 

大学に行かなくても

哲学者になれる。

幻想ではなく、真実を生きると

決めることができれば。

 

現実に答えはない。

私の中に答えがある。