黒い世界のカーテンを開ける時。
この世界に
『黒い』意味をつけたのは私。
黒い世界。
世界は恐ろしい、悲しい、怒り、攻撃に
満ちている
という意味をつけて
見ていた。
心に傷を持ったあの頃。
世界がどんどん黒く見えるようになった。
まるで黒いカーテンをかけているように。
黒くなった空を見て
『あの美しい空を
もう見ることはない』と思ったことを
覚えている。
もう見えないと決めたから
本当に見えなくなった。
だから見えない、
『見ることは出来ないと決めた』
あの決意を取り消す。
そして、黒い世界を
見たがるのを
自ら望むのを止める。
そうしたらきっと
もともとあった、白い世界、
発光する美しいあの空が
ずっと目の前にあったことを
思い出すだろう。