傷を負う人。
過去の傷を
負う『人』は
いないとしたら?
本当は最初から
どこにも
『人はいなかった』としたら。
涙が溢れてくる。
胸に何かが激しく
湧いてくる。
『テレビ』という
ラベルを外して
私と同じ源の現れ
として
テレビを見てみたら、
感じるもの。
明るく眩しく見える。
私は世界を
様々なラベルを通して
見ていたのだ、
と気づく。
ありのままの
世界を見ていなかった。
私はまだまだ世界を
カーテン越しに、
ラベルを貼ったまま
見ていた。
ずっと、ありのままにあった
この世界に
本来の眩い光が
更に溢れていくのだろう。